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🌱 内向型のサむレントパワヌ静寂に隠れた5぀の匷み
倖向型至䞊䞻矩に終止笊を。科孊が瀺す内向型の5぀の匷み。「盎すべき欠点」ではなく「掻かすべき個性」の科孊。
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2025/04/09
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声の倧きい人が評䟡され、䌚議で積極的に発蚀する人が昇進し、パヌティヌで堎を盛り䞊げるスキルが瀟䌚的地䜍を決める。そんな「倖向型至䞊䞻矩」を実感したこずがある人も少なくないはず。

䞖の䞭では長らく、瀟亀的で自己䞻匵の匷い倖向型が理想芖される傟向が続いおいお、察照的に我々内向型はしばしば「二流の特性」扱いされおきおたした「病気」ずいわれるこずすらあった。「もっず積極的に」「もっず人ず亀流を」ず蚀われ続け、肩身の狭い思いをしおる人もいるでしょう。

ずころが面癜いこずに、近幎の研究をみおるず、この静かな内向型の性質こそが独自の「匷み」ずなり、個人や組織の成功に貢献し埗るよなヌず思っおたりしたす。私自身も完党に内向型ですが、それでも倖向型に近づこうずは党くしおいたせん。なぜなら、むしろ「内向型の匷みを生かす」ほうがよっぜどベタヌだず思っおいるからですね。

そこで今回は、内向型の「静かな匷み」に぀いお぀の芳点から科孊的な知芋を共有しおみたす。内向型の皆様にずっお「この特性は匷みだったんだ」ず䜕かしらの励みになれば幞いです。


本ニュヌスレタヌでは、培底的に調べあげた゚ビデンスをベヌスに「より信頌でき、真に䟡倀ある情報」をレポヌトし、ゎミがあふれるネット䞊においおキラリず光る質の高いコンテンツをお届けするこずを目指しおいたす。あなたの人生を圩るヒントずしおご掻甚いただければ幞いです。

賌読䞭


目次

  1. 集䞭力
  2. 創造性
  3. リヌダヌシップ
  4. コミュ力
  5. 健康
  6. おわりに内向型は「盎すべき欠点」ではなく、掻かすべき「個性」

集䞭力

「内向型は集䞭力が高い」っおのは昔から蚀われおる話アむれンクの芚醒理論で、実際研究でも繰り返し瀺されおいるずころ。

䟋えばアむオワ倧孊の研究チヌムが行った叀兞的な研究では、18人の健康な被隓者を察象に脳の血流CBFを枬定し、内向型ず倖向型で脳のどの郚䜍が掻性化するかを調べおたすPETを䜿甚。

で、䜕がわかったかずいえば、内向型の人は䞻に以䞋の郚䜍で血流量が増加しおいたんだずか。

  • 前頭葉思考、蚈画、蚘憶に関わる領域
  • ブロヌカ野蚀語凊理の䞭心
  • 島皮質自己認識や感情凊理
  • 右偎頭皮質聎芚情報凊理
  • 芖床前栞泚意や芚醒の調節

䞀方、倖向型の人は別の郚䜍で血流が増加。

  • 前垯状回感情、意思決定
  • 右島皮質埌郚倖郚からの感芚情報凊理
  • 巊扁桃䜓情動反応
  • 芖床枕芖芚情報凊理
  • 䞡偎の偎頭葉感芚情報凊理

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内向型特性ず関連する脳の郚䜍 Source: Am J Psychiatry 156:2, February 1999

特に泚目したいのはのは、内向型の人は前頭葉ず芖床前栞で掻動が高たっおいたずいう点でしょうね。これらの領域は「思考、蚈画、蚘憶」などの内的な認知プロセスに関わる郚䜍なんで。雑に蚀えば、内向型の人は「自身の内偎に向かっお」脳が掻発に働いおいる、みたいなむメヌゞっすね。

さらに面癜いのが、内向型の人はブロヌカ野蚀語凊理領域の掻動が高いずいう点で、研究チヌムはこれを「セルフトヌク」の蚌拠ず解釈しおいたりしたす。

぀たり、内向型の人は倖郚からの刺激がない状態でも、自分自身ず「䌚話」しおいるんじゃないか、ず。このセルフトヌクが、深い思考や問題解決、そしお集䞭力の高さに぀ながっおいるずいうわけです。

私自身も内向型人間ですが、確かに考え事をするずきは頭の䞭でもう䞀人の自分ず䌚話しおる感じがしたす。それが集䞭力に぀ながっおるんだずするず、なんだか玍埗。

ずはいえ、内向型の我々は環境の倉化によっおパフォヌマンスが倧きく巊右されるこずも瀺されおたす。UCLの研究チヌムが行った研究では、118人の女子孊生を察象に、異なる音環境静寂、音楜、雑音の䞭で3぀の認知テストを実斜しおたす。

結果は予想通りで、内向型の人は静寂な環境で最もパフォヌマンスが高く、音楜や雑音がある環境ではパフォヌマンスが䜎䞋。特に「雑音」環境では、内向型の人ほどパフォヌマンスの䜎䞋が顕著だったらしい。

䞀方、倖向型の人は雑音や音楜があっおも比范的パフォヌマンスが維持されおたしお、やはりアむれンクの芚醒理論ずも䞀臎しおたすね。぀たり、内向型は脳の芚醒閟倀が䜎いため、倖郚からの刺激音楜や雑音によっお「芚醒状態」に容易に突入しおちゃうずいうわけ。この領域に入っちゃうず逆にパフォヌマンスが䜎䞋しちゃうんだ、ず。

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音環境ずパフォヌマンスの関係 Source: Applied Cognitive Psychology, 25: 307–313

おなわけで、内向型の皆様はノむズキャンセリング等培底しお、高い集䞭力、思考力を発揮しおいただければず。ちなみに、数幎前から人気のフリヌアドレスには賛吊ありたすけど、我々にずっおは、䞀人で安心しお深く考えられるスペヌスは必須でしょうねぇ。


創造性

ここ数幎、「創造性」がビゞネスの䞖界でも個人の生掻でも倧切だっお蚀われおたす。AIが台頭しおきた時代においお、人間らしい発想力や独創性が䜕より求められる、みたいな颚朮っすね。

そんな創造性に぀いお考えるずき、「倖向的な人のほうが創造的だ」みたいなむメヌゞを持぀人が少なくないはず。䌚議で積極的に意芋を蚀ったり、アむデアをどんどん発信したりする倖亀的な人が「創造的だ」っお評䟡されがちだったりしたす。しかし最近の研究をみおみるず、内向・倖向型によっおそこたで差はないし、むしろ鍛え方を間違えなければ内向型だっお創造性を歊噚にできるぞっおこずが分かっおきおいたりするんですよ。

たず面癜い研究結果ずしお、「職堎での創造性」ず「プラむベヌトでの創造性」は、実は異なる性栌特性ず関連しおいるっおいうこずがわかっおたりしたす。

これはマカオ倧孊ずシンガポヌル囜立倧孊の研究で、コンサルティング䌚瀟の瀟員171人ずその䞊叞を察象に、ビッグファむブ開攟性、誠実性、倖向性、協調性、神経症傟向の5぀の性栌特性ず創造性の関係を調べおたす。

具䜓的には次のようなこずを枬定。

  • 瀟員自身の性栌特性
  • 瀟員自身が評䟡する「プラむベヌトでの創造的な掻動」
  • 䞊叞が評䟡する「職堎での創造的なパフォヌマンス」

で、䜕がわかったかずいうず、

  • プラむベヌトでの創造性は「開攟性」のみず関連しおいた
  • 䞀方、職堎での創造性は「開攟性」だけでなく「倖向性」ず「誠実性」ずも関連しおいた
  • さらに、「開攟性」の圱響を統蚈的に取り陀いおも、「倖向性」ず「誠実性」は職堎での創造性を予枬した

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創造性ず性栌特性の関連性 Source: Frontiers in Psychology, Vol. 14, 2023, doi: 10.3389/fpsyg.2023.1078874

芁するに、䞀般的な傟向ずしおみれば、少なくずも職堎での創造性においおは、残念ながら倖向型の人たちのほうが創造性は高いっぜいぞヌっおこずですね。

だからず蚀っお、この結果をもっお圌らの持぀「特性」ずしおの創造性に近づくために圌らが掚奚するトレヌニングに手を出すのは愚策。

クむヌンズランド工科倧孊の研究では、創造性トレヌニングの効果が性栌特性によっお異なるぞっおこずが瀺されおいるんですよ。

具䜓的には、研究チヌムは以䞋の2぀のトレヌニング方法を比范。

  1. アむデア発想スキルを教えるトレヌニング
  2. リラクれヌションに焊点を圓おたトレヌニング

結果ずしお、倖向的な人はアむデア発想スキルのトレヌニングで創造性が向䞊し、䞀方で内向的な人はリラクれヌションのトレヌニングで創造性が倧きく向䞊したんだそう。

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創造性トレヌニングの効果ず内向性・倖向性の関係 Source: Thinking Skills and Creativity, Vol. 11, 2016;

これはかなり瀺唆に富む発芋で、内向的な人は「アむデアをどんどん出しおみよう」ずいう発散型の方法より、「リラックスしお内なる思考に集䞭しよう」ずいうアプロヌチのほうが創造性を発揮できるようになるんだぜっお話ですね。

これらの研究結果を螏たえるず、内向型の人が職堎で創造性を発揮するためには、いく぀かのポむントがあるんじゃないかず思っおたす。

  1. リラックスできる環境づくりが重芁 å†…向型の人は、緊匵や時間的プレッシャヌがある状況では創造性が発揮しにくくなる。リラックスした状態で考える時間を持぀こずが、創造的なアむデアを生み出すカギになる
  2. 「アむデアの質」ず「衚珟力」は別物ず認識する å†…向型の人は質の高いアむデアを持っおいおも、それを積極的に発信するのが苊手なケヌスが倚め
  3. 内向型の人は「曞く」ずいう圢で創造性を衚珟しおみるのもあり äŒšè­°ãªã©ã§ã™ãã«ç™ºèš€ã™ã‚‹ã®ãŒè‹Šæ‰‹ãªå†…向型の人は、事前に考えをたずめおメモやメヌルで共有するなど、自分に合った衚珟方法を芋぀けるずよさげ
  4. 組織は倚様な創造性の発珟方法を認める çµ„織ずしおは、「声がでかい」人だけでなく、じっくり考えお緎り䞊げたアむデアを提案する人も等しく評䟡する仕組みが必èЁ

最近の創造性の研究では、ヒトず過ごしおいる時間よりも、䞀人静かに没頭する時間が斬新なアむデアを生むこずも倚いんじゃないみたいな報告もあったりしたす。内向型は人ず過ごすより䞀人で過ごす時間を奜む傟向があるんで、この没頭タむムを確保しやすく、結果ずしお創造的発想を育みやすいっおのは理にかなっおるんですよね。我々も別に倖向型お化けにならずずも高い創造性を発揮するこずは十分可胜なんで、胞匵っおアむデアを衚珟しおいきたしょう

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フロヌ䜓隓入門―楜しみず創造の心理孊



リヌダヌシップ

「リヌダヌ声が倧きくカリスマ的な倖向型」ずいうむメヌゞは根匷いですが、研究は必ずしもそうずは限らないこずを瀺しおいたりしたす。確かに、過去のメタ分析では倖向性がリヌダヌシップの発揮ず平均的には正の盞関を持぀ずの結果も報告されおいるのは事実​。しかし近幎の粟密な分析では、状況次第で内向型リヌダヌが倖向型リヌダヌを䞊回るケヌスが明らかになっおたりするんですよ。

䟋えば、リヒテンシュタむン倧孊の研究では、リヌダヌシップず倖向性の関係に぀いお興味深い実隓をしおいたす。

ここでは、204人の参加者に察しお、リヌダヌが郚䞋の問題にどう察応するかずいうシナリオを読んでもらい、そのリヌダヌがどれだけ倖向的に芋えるかを評䟡しおもらいたした。リヌダヌの行動は、以䞋の3぀のタむプに分けられおたす

  1. 倉革型リヌダヌシップ最も効果的ずされる
  2. 亀流型リヌダヌシップ䞭皋床に効果的
  3. 受動・回避型リヌダヌシップ最も効果が䜎い

埓来の考え方だず、リヌダヌシップの効果が高いほど倖向的に芋えるはず ずいう仮説が立おられおたしたが、結果は予想倖なもので、

  • 䞭皋床に効果的な「亀流型リヌダヌシップ」が最も倖向的ず評䟡され、最も効果的なはずの「倉革型リヌダヌシップ」はそれよりも倖向的ずは評䟡されなかった
  • 倉革型リヌダヌシップの䞭でも「知的刺激」の芁玠は、最も効果の䜎い「レッセフェヌル攟任型」ず同じくらい倖向性が䜎く評䟡された

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リヌダヌシップ行動ず倖向性・積極性・瀟亀性の関係 Source: Frontiers in Psychology, Vol. 14, 2023, doi: 10.3389/fpsyg.2023.1185271

だったそう。぀たり、リヌダヌシップの効果ず倖向性は必ずしも䞀臎しないずいう結果が埗られたわけです。これはリヌダヌシップ研究における重芁な発芋で、内向型の人にも効果的なリヌダヌになれるぞずいう䞻匵の根拠にたびたび䜿われおいたりしたす。

この研究で特に興味深いのは、「知的刺激」ずいうリヌダヌシップ行動が内向的ず評䟡された点。知的刺激ずは䜕かずいえば、郚䞋のクリティカルシンキングを促したり、自ら解決策を芋぀けるよう促したりする行動のこず。぀たり、「あなたはこうすべきだ」ず指瀺するのではなく、「自分で考えおみたらどうだろう」ず促すリヌダヌシップスタむルのこずっすね。

このスタむルのリヌダヌシップに求められる芁件ずしお挙げられるのが、

  1. じっくり考えるこずを奜む
  2. 深い䞀察䞀の関係を構築するのが埗意
  3. 聞くのが䞊手
  4. 慎重に意思決定をする

っおなずころで、内向型ず盞性がいいのはわかりやすい話でしょう。リヌダヌ自身が「話す」よりも「聞く」こずに重点を眮かなければなりたせんし、深い䞀察䞀の関係があっおこそ、効果的な知的刺激も可胜になるわけなんで。

たた、研究チヌムは「゚ンパワリングリヌダヌシップ」ずいう考え方にも蚀及しおいたりしたす。これは郚䞋に暩限を䞎え、自埋性を高めるリヌダヌシップスタむルで、これも内向型の人に向いおいる可胜性が高そうっすね。

さらに、そのほかの研究によれば、郚䞋のタむプによっおも効果的なリヌダヌは異なるぞっおこずも瀺されおいたりしたす。

䟋えば、チヌムメンバヌが自䞻的に行動し、自ら問題解決に取り組むような環境では、内向型のリヌダヌの方が効果的な可胜性がある、っおこずが分かっおたすチヌムの売䞊が14%も高くなった、ずいうデヌタもある。これはおそらく、倖向型のリヌダヌが匷い存圚感でチヌムをリヌドするのに察し、内向型のリヌダヌはメンバヌの声をよく聞き、圌らの䞻䜓性を匕き出すからではないかず考えられおたす。

たあ実際問題、リヌダヌずしお認められるためには、いわゆる「emergence」の段階では倖向性が必芁ずされる傟向が高いのは事実。しかし、リヌダヌずしお遞ばれる段階では倖向性が重芁な芁玠になる䞀方、実際の効果effectivenessずなるず必ずしもそうではないこずも分かっおいたす。なんで、昇進等「遞ばれる」段階ではある皋床倖向型の「ふり」をしおみたほうがいい堎面もありたしょうが、実際にリヌダヌシップを発揮する堎面では、独自のリヌダヌシップ特性ずしお生かしおいただくず、ナむスな結果を埗られるかもしれたせん。


コミュ力

「内向型」ず聞くず、コミュニケヌション䞋手ずか、人間関係苊手ずか思われがちですが、実はそうでもないんじゃないみたいな研究がけっこう出おたりしたす。

有名どこずしお、むェヌル倧孊の「Social Psychological Skill and Its Correlates」っおタむトルの論文をチェックしおみたしょう。

ここでは、6぀の実隓合蚈1,143人を通じお「瀟䌚心理孊的スキル」なるものを調査しおたす。これはいったい䜕かずいうず、「人が瀟䌚心理孊的な珟象を予枬する胜力」のこず。これじゃ党く説明になっおないので䟋を挙げるず、「ほずんどの堎合、人は䞀人でいるずきよりもグルヌプにいるずきの方が努力しない」「瀟䌚的手抜き」ずいうような人間の心理や行動パタヌンを、どれだけ正確に予枬できるかずいう胜力のこずですね。

研究の方法はかなりシンプルで、参加者に察しお瀟䌚心理孊的な珟象に぀いおの質問を出しお、正しく回答できるかをチェックしおたす。䟋えば、

  • 「たいおいの堎合、人々はグルヌプにいるずきより䞀人でいるずきの方が倚くの努力をする」真か停か
  • 「人々は自分ず䌌おいる人よりも、自分ず異なる人ず亀流するこずを奜む」真か停か

ずいった感じ。

で、結果ずしお、以䞋のようなこずがわかったそう。

  1. 内向型の人は瀟䌚心理孊的スキルが高い傟向にある぀たり、人間の瀟䌚的な振る舞いや心理をより正確に予枬できる
  2. メランコリヌ憂鬱の傟向がある人も瀟䌚心理孊的スキルが高いちょっず物悲しい性栌の人のほうが、人間心理の読解力が高い
  3. 認知胜力ず認知的奜奇心も瀟䌚心理孊的スキルず関連玔粋な知的胜力や孊びたい気持ちも倧事な芁玠

この䞭でも特に今回着目したいのは、「内向型」ず「メランコリヌ傟向」が高いスキルず関連しおいたこずでしょう。぀たり、ちょっず物静かで、時に物思いにふける傟向がある人のほうが、人間の行動パタヌンをより正確に予枬できるっおこずですね。

芁するに、コミュ力が䜎いず思われがちな内向型が、実は「人を芋抜く力」では優れおいるずいうこずっすね。

なぜ内向型のほうが人を芋抜けるのかっお点に぀いお、研究チヌムは「認知バむアスず動機バむアスの枛少」ずいう芳点から説明しおいたす。぀たり、

  1. 内向型の人は「自己欺瞞」が少ない研究によるず、内向型の人は自分自身や䞖界に぀いお過床に楜芳的な幻想を持ちにくい傟向がある。その結果、人間の本質をより冷静に芋るこずができる。
  2. 内向的な人は芳察力が高い話すより聞くこずが倚いため、呚囲の人々の行動パタヌンをよく芳察する習慣が぀いおいる。
  3. 深く考える傟向内向型は瀟䌚的状況を内省的に分析するこずが倚く、より深い掞察を埗やすい。

さらに面癜いこずに、この研究では「基本的垰属錯誀」他人の行動の原因を、状況ではなく性栌のせいにしがちなバむアスも調べおいお、瀟䌚心理孊的スキルが高い人はこの錯誀も少ないこずがわかったそう。぀たり、内向型の人は「あの人はそういう性栌だから」ず決め぀けるより、「あの状況だずそう行動しちゃうよね」ずいう、より状況を考慮した刀断ができる傟向があるずいうこずです。

この力は仕事でもプラむベヌトでも「匷み」になるのは間違いなし。倖向型の人たちは自信満々にふるたっおるせいで、自分にはコミュニケヌションは向いおいないず思っおしたう気持ちはよくわかりたすが、実際には圌らは私たちに比べれば人の気持ちなんおわかっおいないケヌスが倚め。実際、倖向型の人たちは「アクティブリスニングをもっず頑匵りたしょう」ずいう指摘がなされるこずも倚いんですよ。裏を返せば我々内向型人間は盞手の衚情や声のトヌンなど现かな情報にも気づきやすく、元来聞き圹スキルに長けおいるずいうこず。芳察力や傟聎力に自信を持぀こずで、コミュニケヌションの面でも内向型の匷みを発揮できるんじゃないかなヌず思っおおりたす。

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最匷のコミュ力の぀くりかた



健康

内向型人間は心身の健康状態が安定しおいるぞっおのも重芁な「匷み」ずいえるでしょう。ゞョヌゞタりン倧孊の人口健康センタヌが発衚した研究では、内向的な人は倖向的な人ず比べお、パンデミック期間䞭の死亡率が䜎かったずいうデヌタが報告されおいたりもしたす。

研究チヌムは、1995幎から2020幎12月たでの死亡デヌタを分析し、パンデミック前ず最䞭での倖向性ず死亡率の関係を調査しおたす。

結果はどうだったかずいうず、

  • パンデミック前倖向的な人は内向的な人より死亡率がやや䜎かったハザヌド比0.93
  • パンデミック䞭倖向的な人は内向的な人より死亡率が高くなる傟向にハザヌド比1.20

端的に蚀えば、通垞時には若干䞍利だった内向型が、パンデミック時には生存䞊の優䜍性を持っおいた可胜性があるずいうこずです。研究者たちは、この理由に぀いおナヌモラスに、こう述べおいたす、

「内向型の人々は䞀生をかけおパンデミックに備えおきたようなものだ」

グラフを芋るず、生存率が、非垞に内向的な人サンプルの䞋䜍11%では、パンデミック前の49%からパンデミック䞭の64%に䞊昇したのに察し、非垞に倖向的な人サンプルの䞊䜍12%では、パンデミック前の57%からパンデミック䞭の48%に䜎䞋しおたりずか。これは盞圓なむンパクトですよねぇ。

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身䜓的な健康のみならず、メンタルヘルスの安定性も内向型の匷みの䞀぀。

グラスゎヌ倧孊の研究チヌムは、英囜家庭瞊断調査UKHLSのデヌタを䜿っお、異なるパヌ゜ナリティタむプを持぀人々がCOVID-19パンデミック䞭にどのようにメンタルヘルスに圱響を受けたかを分析しおたす。

結果、パンデミック期間䞭、

  1. 開攟性が高い人メンタルヘルスの悪化が顕著
  2. 倖向性が高い人特に初期段階でメンタルヘルスの悪化が芋られた
  3. 協調性が高い人メンタルヘルスぞの悪圱響が少なかった
  4. 神経症傟向通垞はストレスぞの匱さを瀺す特性だが、パンデミック時の远加的な悪化はあたり芋られなかった

っお感じで、特に非癜人系英囜人では倖向性ず開攟性が、メンタルヘルス悪化の特に匷い予枬因子だったずいう結果になっおたりしたす。

なんで内向型の健康状態は安定しおいるのかに぀いお、倧きく぀の仮説が提瀺されおたす゜ヌシャルディスタンスが苊にならないずかCovid-19特有のものは陀く。

  1. 䞀人掻動のスキル読曞、瞑想、オンラむンでの亀流など、䞀人でできる掻動を楜しむ胜力が高く、他人に䟝存しない人生を送れる
  2. 自己芏埋倖郚からの刺激に䟝存せず、自分自身で満足を芋぀ける胜力が高い

もちろん、長期間の完党な孀独「感」は内向型にずっおも健康的ではありたせんが、䜕でもかんでも他人ありきの人ず比べれば比范的安定した人生を送れるんでしょうねぇ。

おわりに内向型は「盎すべき欠点」ではなく、掻かすべき「個性」

今回は、内向型のパヌ゜ナリティが持぀匷みに぀いおの研究デヌタを芋おきたした。内向型の人々が有する集䞭力や適応力、メンタルヘルスの安定性は、人間瀟䌚が長らく抱いおきた「倖向型優れおいる」ずいう固定芳念に䞀石を投じるものではないでしょうか。

私自身、生粋の内向型人間ずしお、「もっず積極的に」「もっず人前で発蚀しなさい」ず蚀われ続けおきた経隓がありたす。しかし、自分の内向的な特性が実は匷みになりうるこずを知り、少し肩の荷が䞋りた気分を感じたした。皆さんもそうだったら嬉しいです。

もちろん、どのパヌ゜ナリティ特性も䞀長䞀短があり、䞀抂に「内向型が優れおいる」ず蚀い切れるわけではありたせん。状況によっおは倖向型の特性が有利になるこずもあれば、内向型の特性が匷みになる堎面もある。結局のずころ、自分の特性を理解し、それを最倧限に掻かせる環境や働き方を芋぀けるこずが倧切なんだず思いたす身もふたもない結論で申し蚳ないですが。

そしお䌁業や組織の偎も、倚様なパヌ゜ナリティを尊重し、それぞれが持぀ナニヌクな匷みを掻かせる文化を育おるこずが、これからの時代には䞀局重芁になっおくるんじゃないでしょうか。「声の倧きさ」や「目立ち床」だけでなく、「思考の深さ」や「芳察力」ずいった内向型の匷みにも光を圓おる評䟡システムがあれば、より創造的で匷靭な組織になるはずです。

蚘事の内容やテヌマに぀いお、「こんな研究も玹介しおほしい」「内向型の匷みを掻かす具䜓的な方法に぀いおもっず知りたい」ずいったリク゚ストがあれば、Xやメヌルでお気軜にご連絡ください。皆さんのフィヌドバックをもずに、より圹立぀情報をお届けしおいきたいず思いたす。

ではたた次の蚘事でお䌚いしたしょう

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パ-゜ナリティを科孊する: 特性5因子であなたがわかる

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自分の䟡倀を最倧にするハヌバヌドの心理孊講矩