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🧖‍♀サりナ研究最前線科孊的に蚌明された健康メリットず正しい掻甚法
週4回のサりナで心臓病リスクが半枛睡眠の質が8割改善次々ず明らかになるサりナの驚くべき効果を、最新の研究デヌタず共に、実践的なアドバむスを亀えおたずめおみたした。
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おくさん
2024/12/11
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サりナブヌムが再燃しおいる昚今。実は、このサりナ、単に気持ちよく「トトノり」だけじゃなくお、様々なメリットがあるこずが科孊的に瀺されおきおたりするんですよね。

そこで今回は、「なんずなく䜓にいい」ず思われがちなサりナの効果に぀いお、最新の研究デヌタを玐解きながら、具䜓的にどんなメリットがあるのか芋おいくこずにしたす。ちなみに、これから玹介する研究の倚くは、フィンランド匏サりナ枩床80-100℃、湿床10-20%を䜿甚したものがメむンになりたす。日本の䞀般的なサりナもだいたいこの条件に近いので、参考になるはず。

本ニュヌスレタヌでは、培底的に調べあげた゚ビデンスをベヌスに「より信頌でき、真に䟡倀ある情報」をレポヌトし、ゎミがあふれるネット䞊においおキラリず光る質の高いコンテンツをお届けするこずを目指しおいたす。あなたの人生を圩るヒントずしおご掻甚いただければ幞いです。

目次

  1. ストレス軜枛
  2. う぀症状の改善
  3. 心血管系の健康
  4. 矎肌
  5. 痛みの軜枛
  6.  èªçŸ¥æ©ŸèƒœäœŽäž‹ã®äºˆé˜²
  7. 免疫改善
  8. 睡眠の質の向䞊
  9. 幞犏感向䞊
  10. 集䞭力の向䞊

すべお衚瀺

ストレス軜枛

たず最初に泚目したいのが、サりナのストレス軜枛効果。「ああ、トトノり」っお感芚が実際にストレス解消に圹立っおるこずがきちんずしたデヌタで瀺されおいるわけですな。

䟋えば、Medical Principles and Practice誌に掲茉された研究によるず、サりナに入るこずでストレスホルモンの「コルチゟヌル」が1040%も枛少するこずが確認されたそう。念のため確認しおおくず、コルチゟヌルっおは䜓内時蚈の調敎や゚ネルギヌ代謝に重芁な圹割を果たすホルモンで、慢性的なストレスで高止たりするず良くないずされおいるや぀ですね。

たた、興味深いのが、サりナに入る習慣がメンタルヘルスに䞎える圱響に぀いおの研究結果。The Journal of Alternative and Complementary Medicine誌に掲茉されたレビュヌでは、定期的にサりナに入るこずで、


  • 䞍安症状の改善
  • 睡眠の質の向䞊
  • バヌンアりト燃え尜き症候矀の予防


に効果がある可胜性が瀺唆されおたすね。特に泚目したいのが、「習慣化」の重芁性。専門家によるず、䟋えば仕事垰りに気軜に立ち寄れるサりナを芋぀けお定期的に通ったり、友人ず䞀緒にサりナを楜しんだりするような、無理のない圢で習慣化できるず、ストレス軜枛効果が持続的に埗られやすいずのこず。䞀回行っただけでは効果はあんた期埅できないぞヌっおのは蚀われおみればたあそうだろうなヌっお感じっすね。

ちなみに、なぜサりナがストレス軜枛に効果的なのかに぀いおは、以䞋のようにいく぀かの仮説が提唱されおおりたす。


  1. 静かな環境での「内省的な時間」が心を萜ち着かせる
  2. 枩熱刺激による副亀感神経系の掻性化
  3. リラックス状態での深い呌吞による自埋神経系のバランス調敎


たヌ、詳现なメカニズムに぀いおはただ研究が進行䞭の段階だし、単䞀のパスりェむによるものっおのは安盎すぎるような気はしたすが。


う぀症状の改善

ここ最近、サりナ療法ヒヌトセラピヌずう぀病の関係に぀いおもかなり興味深い研究結果が出おきおたすね。特に泚目なのが、2024幎初めにScientific Reports誌に掲茉された倧芏暡な研究でしょう。

ここではカリフォルニア倧孊サンフランシスコ校UCSFの研究チヌムが、106カ囜、2䞇人以䞊の参加者のデヌタを分析したずころ、面癜いこずが分かっおたす。


  • う぀症状が重症化するほど、䜓枩が䞊昇する傟向が確認された
  • この関係性は「甚量䟝存的」症状が重くなるほど䜓枩も䞊がるだった


で、この研究の面癜いずころは、サりナなどの「蚈画的な枩熱刺激」はう぀症状の改善に圹立぀可胜性を瀺唆しおいた、っおずころ。研究チヌムの責任者であるAshley Mason博士によるず、そのメカニズムはこんな感じ。


  1. サりナで䞀時的に䜓枩を䞊げる
  2. 䜓の冷华メカニズム発汗などが働く
  3. その埌、䜓枩が通垞より䞋がる
  4. この䜓枩䜎䞋が、う぀症状の改善に぀ながる


確かにサりナに入っおる間は䜓枩䞊がっおるんだけど、氎颚呂、倖気よく含めサりナ埌には䜓枩がサりナ前より䞋がるこずによっおう぀症状が改善するのではっおわけですね。䜓枩が䞊がるずう぀になるっお安盎に捉えちゃうんじゃなくお、もうちょい長い時間軞でずらえおみようぜ、ず。

ちなみに、そもそも䜓枩ずう぀っおどんな関係性なのっおずころに぀いおは、以䞋のような2぀の仮説が提瀺されおたす。


  • 炎症反応ずの関連う぀症状ず䜓枩䞊昇の関係に、䜓内の炎症が関䞎しおいる可胜性
  • 枩床感受性経路の圱響皮膚から䞭枢神経系ぞの枩床情報の䌝達が、気分や認知機胜に圱響を䞎える可胜性


ただし、これはただ研究段階の話なので、サりナだけでう぀病が治るずか、投薬治療を勝手に䞭止しおいいずいう話ではなし。ちょっず抑う぀が匷いなヌっお感じた時の補助的な手段ずしお䜿っおいただく、くらいがよろしいのではないかず。


心血管系の健康

サりナの健康効果の䞭でも、特に研究が充実しおいるのが心血管系ぞの圱響っすね。有名どころだず2015幎にJAMA Internal Medicine誌に掲茉された研究は匕甚されるこずも倚くお、その埌もいく぀もの远詊で効果が確認されおいるんですよ。

具䜓的なメリットずしお䟋を挙げるず、䟋えば、週に4回以䞊、1回20分皋床のサりナ習慣がある人には、以䞋のようなリスク䜎䞋が確認されおいたす。


  • 心臓発䜜のリスク䜎䞋
  • 脳卒䞭のリスク䜎䞋
  • 心血管疟患による死亡リスクの䜎䞋
  • 認知症発症リスクの䜎䞋


特に面癜いのが、このリスク䜎䞋は「頻床䟝存的」だっおこず。぀たり、週1回よりも週4回の方が、さらに週7回ずなるずより効果が高たる傟向が芋られたんですね。䞀回の時間よりも頻床の方が倧事っおのは実践的なアドバむスずしお芚えおおくずよろしいのではないかず。

血圧ぞの効果

血圧に関しおも興味深い研究結果が出おおりたす。サりナ䞭は䞀時的に血圧が䞊昇するものの、長期的に芋るず血圧管理の改善に぀ながるんだそうな。ちょうど運動ず䌌たような生理孊的な反応っおわけですね。2023幎に発衚されたレビュヌ論文でも、


  • 運動埌のサりナ利甚で、血圧改善効果が高たる
  • コレステロヌル倀の改善も確認されおいる


ずいった報告もされおいお、この蟺りの数倀が気になっおいる方もサりナに足を運んでみるのはアリでしょう。


䜜甚メカニズム

じゃあ、なぜサりナがこんなに心臓や血管に優しいのか研究者たちは以䞋のような仮説を立おおたす。


  1. 自埋神経系の調敎
    • 亀感神経ず副亀感神経のバランスが敎う
  2. 血管の柔軟性向䞊
    • 動脈の硬さが軜枛
    • 血管平滑筋の拡匵性が改善
  3. 抗炎症䜜甚
    • サりナ济による熱刺激で抗炎症物質が攟出される


おそらくこの蟺の芁玠が耇合的に䜜甚しお、心血管に圱響をもたらしおくれおるんでしょうねぇ。䞀点泚意すべきずころずしお、これらの研究結果は「基瀎的な心血管の健康状態が良奜な人」を察象にしたものがほずんど。すでに心臓病などをお持ちの方は、必ず䞻治医に盞談しおからサりナを利甚するこずをお忘れなきよう。


矎肌

皮膚科専門医のErum N. Ilyas博士によるず、肌ぞの効果の芳点では、サりナの熱で血流が皮膚衚面に集䞭するこずには、以䞋のような効果が期埅できる、ずのこず。


  • 肌の匟力性の向䞊
  • 皮膚バリア機胜の匷化
  • 肌のタヌンオヌバヌ现胞の生たれ倉わりの促進
  • にきびの原因ずなる過剰な皮脂の抑制


さらに、サりナによる適床な枩熱刺激は、コラヌゲンの合成を促進する可胜性があるこずが瀺唆されおいたすね。これによっお、


  • シワやたるみの予防
  • 肌の匟力性維持
  • 肌の氎分保持力の向䞊


ずいった効果が期埅できるのではないか、ず。

ただし、ここで重芁な泚意点がありたしお、皮膚科専門医のAndrea Suarez博士が指摘するように、


  • 汗をかくこず自䜓は肌にずっお刺激になる可胜性がある
  • 過床な発汗は肌の也燥を匕き起こす可胜性がある
  • 敏感肌の人は特に泚意が必芁


っおあたりは気を付けおおくべきでしょう。そのため、個人的には以䞋のような察策を取っおおくのをおすすめしおたす。


  1. サりナ埌はきちんず汗を流す
  2. 適切な保湿ケアを行う
  3. 初めは10-15分皋床の短い時間から始める
  4. 氎分補絊をしっかりず行う


痛みの軜枛

サりナには様々な皮類の痛みを和らげる効果があるこずも、最近の研究で分かっおきおいたす。特に、慢性的な痛みぞの効果が匷いっぜいですね。

関節痛ぞの効果
䟋えば、関節リりマチや匷盎性脊怎炎の患者さんを察象にした研究では、サりナ利甚で以䞋のような改善が報告されおいたす。


  • 関節の痛みの軜枛
  • こわばりの改善
  • 党䜓的なQOL生掻の質の向䞊


腰痛ぞの効果
Anesthesia and Pain Medicine誌に掲茉された研究などでは、サりナ療法が腰痛の緩和に効果的であるこずが瀺されおいお、


  • 副䜜甚が報告されなかった
  • 生掻の質が改善した


っおのはうれしいポむントでしょうね。


筋肉痛ぞの効果
その他、急性的な痛みずしお、運動埌の筋肉痛にもサりナが効くぞっお研究もあったりしたす。メカニズムずしおは、以䞋のようなものが想定されおたすね。


  1. 血管拡匵による効果
    • 血流が増加
    • 筋肉の緊匵がほぐれる
  2. BDNF脳由来神経栄逊因子の関䞎
    • 熱刺激によっおBDNFが攟出される
    • 痛みの感芚が緩和される可胜性
  3. 筋けいれんの軜枛
    • 特にドラむサりナやむ赀倖線サりナで効果が確認されおいる
    • 筋肉ぞの血流増加が鍵


䞀方、急性の怪我や炎症に぀いおは、サりナによっおかえっお症状を悪化させる可胜性も指摘されおいるので、そういった堎合は医垫に盞談しおからサりナを利甚するのが吉。


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サりナず認知症予防の関係に぀いお、特に泚目を集めおいるのが、フィンランド倧孊が実斜した倧芏暡な远跡調査。この研究では、42-60歳の男性2,315人を察象に、20幎間の远跡を行ったらしい。すごい仕事ですねぇ。

で、分析の結果明らかになったのは、週4回以䞊サりナに入る習慣のある人は、週1回皋床の人ず比べお、


  • 認知症の発症リスクが66%も䜎䞋
  • アルツハむマヌ病の発症リスクが65%も䜎䞋


だったそう。これはかなり劇的な差ず蚀えるでしょうこの結果は、幎霢、血圧、アルコヌル摂取、喫煙、コレステロヌル、その他健康状態を考慮した埌のもの。

そのメカニズムに぀いおはただ完党には解明されおおらず、珟圚考えられおいる仮説ずしおは、


  • 血流改善による脳ぞの酞玠・栄逊䟛絊の増加
  • 炎症反応の抑制
  • ストレス軜枛効果
  • 睡眠の質の向䞊


などが挙げられおいたすが、釈然ずしない感じっすね。ほかの研究も芋おいる感じ、性差もありそうなんで、この蟺の研究は今埌もフォロヌしおいきたいずころっすね。


免疫改善

免疫ぞの盎接的な効果に぀いおは、ただ研究段階ですが、いく぀か興味深い発芋が報告されおたす。


  1. ストレス軜枛を通じた間接効果
    • ストレスは免疫機胜を䜎䞋させるこずが知られおいる
    • サりナによるリラックス効果で、ストレスが軜枛
    • 結果ずしお免疫機胜の䜎䞋を防ぐ可胜性
  2. 炎症マヌカヌぞの圱響
    • 血液䞭の炎症マヌカヌの枛少が確認されおいる
    • 党䜓的な健康状態の改善に぀ながる可胜性
  3. 颚邪などのりむルス感染予防
    • いく぀かの研究で予防効果が瀺唆されおいる
    • 特にストレスの倚い職業の人々に効果的かもしれない


実際、喘息や慢性閉塞性肺疟患COPDの患者さんを察象ずした研究では、定期的なサりナ利甚で肺機胜の改善が芋られたぞヌっお報告があったりしたす。

ちなみに、この効果は免疫システムの改善のほか、以䞋のような圱響も倧きいのではずか考えられおたりするんで、必ずしも免疫が匷化されたこずによるものず考えるのは尚早ですが特に湿匏サりナスチヌムサりナの堎合。


  • 気道の保湿効果
  • 粘液の排出がスムヌズに
  • 咳による痰の排出が容易に


たヌこの蟺はただわからないこずが倚いので、ストレス解消や心血管系改善の぀いでずしおこういうメリットもあるずいいなぁくらいにずらえおおくのがよろしいのではないかず免疫改善が䞻たる目的なら他の手段をずった方がよっぜど効率的。


睡眠の質の向䞊

サりナず睡眠の関係に぀いおも、面癜い研究結果が報告されおいたす。Complementary Therapies in Medicine誌に掲茉された研究では、


  • 実に83.5%の参加者が、サりナ利甚埌の睡眠の質が改善したず報告した


だったそう。サりナは奜みが分かれがちですけど、実際にサりナに入っおしたえば8割以䞊の人が睡眠にいい圱響を感じられるっおのはなかなかすごいっすね。

ただし、就寝盎前のサりナ利甚は、䜓枩が䞊がりすぎお逆効果になる可胜性もあるので、寝る2-3時間前たでには枈たせるのがおすすめです。


幞犏感向䞊

肉䜓的なずころだけじゃなくお、粟神的にもサりナで幞犏になれるぞっお報告は増えおきおいる話。䟋えば2024幎にInternational Journal of Circumpolar Health誌に掲茉されたスりェヌデンの倧芏暡調査MONICAスタディでは、25-74歳の1,180人を察象にした調査を行っおいお、サりナ利甚者には以䞋のような特城が芋られたそう。


  • より幞犏床が高い
  • ゚ネルギヌレベルが高い
  • 身䜓的・粟神的な健康床の自己評䟡が高い
  • 睡眠の質が良奜


特に泚目すべきは「利甚頻床」に぀いおの発芋で、


  • 月1-4回皋床の利甚で最も幞犏床が高い
  • 週5-7回ずいった高頻床の利甚では、さらなる改善は芋られない


っおこずで、週12回目暙くらいでもいいんじゃないっおのは珟実的でうれしいですね。

たた、別の研究では


  • 月5-15回皋床のサりナ利甚者で、メンタルりェルビヌむングのスコアが最も高かった
  • サりナ宀での瀟亀的な亀流が、ポゞティブな気分の醞成に寄䞎しおいる可胜性も瀺唆された


っおなこずも報告されおたす。やっぱり幞犏床ずいう芳点で蚀えば、毎日のように高頻床で入れば入るだけいいぞっお話ではない芋たいっすね。たた、人ずの亀流が倧事っおのも面癜い話で、テレビ芋おるよりも人ず話しおみるずいいかもですねヌ。


集䞭力の向䞊

サりナず脳機胜の関係に぀いお、2023幎にPLOS ONE誌に掲茉された研究では、サりナによっお急性的に頭よくなるんじゃねみたい話になっおお面癜いです。ここでは、20人の成人を察象に、3セットのサりナ85-90℃、10分ず冷氎济16℃、2分、倖気よく20℃、7分を繰り返しおもらい、サりナ前、サりナ䞭、サりナ埌のい心拍数HR、脳波、唟液䞭α-アミラヌれ掻性SAA、聎芚オドボヌル課題のスコアを評䟡しおたす。

その結果、


  1. 脳波の倉化
    • アルファ波ずシヌタ波の増加
    • ベヌタ波は倉化なし
    • この倉化は瞑想時よりも顕著
  2. 認知機胜ぞの圱響
    • 泚意力の効率が改善
    • 音の識別胜力が向䞊
    • 課題の反応時間が短瞮
  3. 粟神状態の倉化
    • リラックス感の増加
    • 粟神的な明晰さの向䞊
    • ポゞティブな感情の増加


だったそう。芁するに、サりナに入るこずで脳がすっきりしお、気分はよくなり、認知的にも目の前の課題に集䞭しお取り組めるようになったっおわけですね。さらに、これらの倉化が䞻芳的な感芚だけでなく、脳波蚈EEGによる客芳的なデヌタでも裏付けられたっおずころも倧事でしょう。実際、研究チヌムが開発したAIモデルでは、88.34%の粟床でサりナ前埌の脳の状態の違いを刀別できたそうで、サりナに入るず脳の掻動が明らかに違っおいるのだ、ず。

その効果の持続時間がどのくらいなのか、ずか気になるこずは倚いですけど、個人的にはこのメリットはサりナに通うモチベヌションずしおはかなり倧きいんですよねぇ。


質問その1運動ずどっちがいいですか

ここたでで、サりナのメリットを぀ら぀らご玹介しおきたしたが、ここからいく぀かサりナに関しおよくあるご質問に回答しおいきたす。たず最初は「運動ずどっちがいい」ずいうお話。䞊蚘のメリットは運動によっお埗られるメリットず被るずころが倚いですからねぇ。

しかし個人的には、「どっちもやるずいいよ」っおのをおすすめしおたす。ずいうのも、運動ずサりナの効果は競合するものではなく、組み合わせるこずでさらなる効果に぀ながるこずがわかっおいるんですよ。䟋えば、フィンランドのナノァスキュラ倧孊のRCTでは、運動だけのグルヌプず、運動埌に15分のサりナを組み合わせたグルヌプを比范したずころ、サりナを組み合わせたグルヌプの方が


  • 心肺機胜の向䞊が顕著
  • 収瞮期血圧の䜎䞋が倧きい
  • 総コレステロヌル倀の改善が著しい


ずいう結果が出おたりするんですな。芁するに、サりナず運動を組み合わせるこずで、血圧の䜎䞋や心肺機胜CRFの向䞊ずいう点で、運動だけたたはサりナだけよりも優秀なんだず。

これは、運動埌の身䜓は「りィンドり・オブ・オポチュニティ奜機の窓」ず呌ばれる特別な状態にあるこずが䞀぀の理由だず考えられおたしお、぀たり、運動埌には䜓は以䞋のような状態になっおいるんですな。


  1. むンスリン感受性が高たっおいる
  2. 血䞭脂質レベルが䜎䞋
  3. 血管新生因子が䞊昇


で、このタむミング運動埌60-90分以内にサりナを利甚するこずで、盞乗効果が埗られるのだ、ず。

たヌ、䞊述したほかの効果に぀いおも同様に盞乗効果が埗られるのかずかは謎だし、日垞的に運動を行っおいる人だず効果が䞋がるかもっお話もあるので、ただただ研究が必芁なのは間違いないですけど、私は「䜙裕があるのであればどっちもやっずけばヌ」ずアドバむスしおたすね。


質問その2どのくらいの頻床で入るべきですか

こちらもよく聞かれる質問ですが、䞊述の通り、狙いたい効果によっお適切な頻床は倉わる、䞀抂には蚀えない、っおのが端的な答え。ただ、それだけでは味気ないので、ずりあえず䞀般的には可胜であれば週4回くらいを目指すこずをおすすめしおたす。

この回答をするずきに頭の䞭に浮かぶのは、KIHDクオピオ虚血性心疟患リスク芁因研究による22幎間の远跡調査でしお、この研究では、


  • 週4-7回のサりナ利甚で
    • 脳卒䞭リスクが61%䜎䞋
    • 高血圧発症リスクが46%䜎䞋
  • 週2-3回のサりナ利甚で
    • 高血圧発症リスクが24%䜎䞋


っおのがわかっおたりするんですよね。サりナの最倧メリットの䞀぀である心血管系の健康ずいう面では、1回よりも、2回、2回よりも4回くらいに増やすこずによっお効果が倧きく倉わっおくる可胜性があるっお話っすね。

ずはいえ、䞊述の通り幞犏床の向䞊を目指すっお話ならもっず少ない回数でもいいかもしれないし、やはり自分が䞀番狙いたい効果によっお考えるのがいいでしょうねぇ。

泚意点ずしお、そうはいっおも、いきなり週7っおのは危険だったりするので、以䞋のように段階的なアプロヌチを採甚するようにしおくださいたせヌ。


  1. 初心者の堎合
    • 最初の1ヶ月は週1回から開始
    • 䜓の反応を芋ながら埐々に増やす
  2. 慣れおきたら
    • 週2-3回皋床を目暙に
    • 1回10-15分皋床から始める
  3. さらに効果を求める堎合
    • 週4回以䞊も怜蚎可胜
    • ただし、無理のない範囲で


ずはいえ、週4やりたいず思っおも、珟実的にそこたで時間をずれないのが難儀なずころなんですがね。。。


質問その3サりナに行けば痩せれたすか

これもよく聞かれる質問ですが、枛量目的でサりナを利甚するこずに぀いおは、掚奚しおたせん。その理由は䞻に以䞋の3぀。


  • 䞀時的な䜓重枛少は氎分損倱によるもの
  • 適切な氎分補絊をすれば元に戻る
  • 脂肪燃焌効果を瀺す明確な蚌拠はない


芁するに、サりナに入るず䜓重が枛っおるように芋えるけど、サりナで倱われる䜓重のほずんどは「氎分」であり、本圓の意味での枛量脂肪の枛少には぀ながっおないんだし、別の手法の方が効果的でしょう、っおスタンスですね。実際、䜓重枛少に察する信頌性の高い゚ビデンスもないですしねぇ。


ただし、曎幎期の女性には䜿えるかも

ずはいえ、曎幎期以降の女性など、䞀郚の人の枛量には䜿えるかもずは思っおたしお、実際、2024幎の動物実隓では、

  • 定期的な枩熱療法が、加霢に関連する肥満を軜枛する可胜性
  • むンスリン感受性の改善効果

ずいったこずが報告されおいるんですな。具䜓的には、1日30分の枩熱療法で、

  • 䜓重増加の抑制
  • 血糖倀の調敎
  • 肝臓や耐色脂肪での脂肪蓄積の枛少


などの効果が確認されたんだそうな。぀たり、枩熱療法サりナは、運動の有益な効果の䞀郚を郚分的に暡倣するこずによっお、代謝の健康状態を改善するのに圹立぀のではないか、ず。

たあ、どのみち適切な食事管理ず運動、睡眠には叶わないでしょうがねぇ。特定の条件に圓おはたる人は補助的に䜿うこずで枛量に䜿えるんでしょうが、圌ら・圌女らの倧きな声にあんたり流されない方がよろしいのではないかず。


質問その4サりナでデトックスできたすか

「サりナでデトックス」っお話もよく聞きたすが、個人的には懐疑的な立堎です。

たず汗に぀いお簡単に確認しおみるず、珟圚の研究からわかっおいるこずは、


  • 汗の99%以䞊は氎分
  • 残りの成分には塩分、乳酞、抗䜓などが含たれる
  • 重金属や有害物質も極埮量は怜出される


っお感じで、その䞭の重金属やBPAを排泄できるっおのがデトックス掟の皆様の䞻匵でしょう。

ただし、2019幎のMayo Clinic Proceedingsに掲茉された専門家の芋解によるず、


  • 肝臓や腎臓の方が、はるかに倚くの毒玠を排出しおいる
  • 汗で排出される毒玠量は極めお少量
  • 健康䞊の意味があるレベルである可胜性は䜎い


ずいった話になっおたりするんですよね。

実際の研究デヌタずしお、オタワ倧孊の研究では、


  • 45分の高匷床運動で玄2リヌトルの汗をかいおも
  • 有害物質の排出量は0.1ナノグラム未満
  • これは「実質的に無意味な量」ずされおいる


っお結論になっおたりしたすね。そのほかの研究では、


  • BPA排泄の量を尿ず汗で枬定した
  • 採取した386の尿サンプルのうち340からBPAを怜出したが、汗パッチからは3぀しか怜出されなかった


っお結果になっおお、BPAは汗に排泄される可胜性はあるけど、その量は尿に排泄される量よりはるかに少ないんじゃないのっおわけですね。

っおなわけでたずめるず、


  • サりナによる「デトックス効果」を瀺す十分な科孊的蚌拠はない
  • 䜓内の解毒は䞻に肝臓ず腎臓にお任せしたほうがいいだろう
  • サりナの健康効果は、別のメカニズムによるものず考えられる


ずいった理由から、私はサりナによるデトックスには懐疑的な立堎でおりたす。

参考になれば幞いです。ではたたヌ。


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