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目次

1. 絵文字上手は恋愛上手
2. 瞳孔が小さいほうが魅力的？
3. デート中の自己開示、男女で違う「悪いところ」の見せ方
4. 理想の相手、男女で求めるものが違う？進化心理学から見えてきた真実
5. パートナーの性別で変わる仕事時間
6. 「優しい」性差別の落とし穴
7. 黒人カップルの関係性から学ぶ、パートナーシップの新発見
8. 「ダークな性格」同士が上手くいく
9. 「独身への不安」がデート時の緊張を高める
10. 日焼けと恋愛心理の意外な関係？女性の美意識を探る新研究

絵文字上手は恋愛上手

まずは「モテ」に関連するところからいくつかチェックしてみましょう。

テキストメッセージにおける絵文字の使い方が恋愛の成功と関係があるかもしれないぞ！という研究が出ておりました。

こちらはインディアナ大学のキンゼイ研究所が行った調査で、恋愛候補の相手とのメッセージで絵文字をよく使う人ほど、恋愛や性生活が活発な傾向にあったらしい。

具体的には、5,327人のアメリカ人独身者を対象にした大規模な調査で、詳細を見てみるとこんな感じ。

• 約28%の人が「デート相手とのメッセージで定期的に絵文字を使用している」
• 約38%の人が「まったく使用していない」
• 残りの人は「時々使用する」程度

で、この調査のハイライトは、「絵文字をよく使う人」は、そうでない人に比べて以下の傾向が強かったってこと。

• 初デートの回数が多い
• 性行為に至る回数が多い
• 2回目のデートに発展する可能性が高い
• デート相手との関係が長続きしやすい

「絵文字上手は恋愛上手」といっても違和感ないくらいの結果っすね。

Worth a thousand interpersonal words: Emoji as affective signals for relationship-oriented digital communication

この結果についてより詳しく確認するために、研究チームは275人を対象にした2回目の調査も実施。ここでも、絵文字の使用頻度と性的な活動の関連性が確認されてまして、そこそこ信頼性の高い発見だと言えそうっすね。

じゃあ、なんで絵文字を使う人のほうが恋愛が上手くいくんでしょう？研究チームによると、その理由は「感情的な表現力」と「コミュニケーション能力」にあるんじゃないかと。文字だけのメッセージって声のトーンが伝わらないので、絵文字を上手く使うことで、より豊かなコミュニケーションが可能になる、みたいな話ですな。

ただし、ここで注意したいのが「使いすぎ」の問題。研究では、1つのメッセージで使用する絵文字は「最大3個まで」が適切とされていまして、それ以上になると「ちょっと重たい」と感じられる傾向があったんだそうな。考えてみれば、これは現実世界での感情表現とも似ていて、初対面の人に対していきなり深い感情をぶつけすぎると引かれちゃうのと同じような感じかもしれませんね。

もちろん、この研究にも限界はありまして、「絵文字を使うから恋愛が上手くいく」という因果関係までは証明できてない点は注意でしょう。また、この効果は「まだよく知らない人同士」の間でのコミュニケーションに限定された話なので、すでに親密な関係にある相手との場合は、また違った効果になる可能性もありますんで、その辺は注意が必要っすね。

それでも、初期のコミュニケーションで絵文字を適度に使うことは、相手との関係構築にプラスになる可能性が高そう。ってことで、マッチングアプリや初期のメッセージのやり取りでは、以下のようなポイントを意識してみるとよいかもです。

1. メッセージには適度に（3個まで）絵文字を入れてみる
2. 感情や意図が伝わりやすいベーシックな絵文字から始める（好感度が上がる絵文字第一位は「😘」です）
3. 相手の絵文字の使用頻度も観察して、コミュニケーションスタイルを合わせてみる

こんな感じで絵文字を戦略的に使ってみると、より良いコミュニケーションが築くアシストになってくれるのではないかと。

瞳孔が小さいほうが魅力的？

「モテる目」にはいろんな要素がありましょうが、最近の研究によると、「瞳孔の大きさ」が魅力度に影響を与えるぞ！って話になっておりました。これがなかなか面白い結果を示していまして、6つの実験を重ねた結果、「瞳孔が小さいほうが魅力的に見える」という一貫した傾向が見られたんだそうな。

研究チームは合計2,814人もの参加者を対象に、様々な条件で実験を実施。具体的には以下のような感じです。

• 実験1（252人）：4人の写真を使用し、瞳孔の大きさを虹彩の20%（小さい）と50%（大きい）に加工して比較。
• 実験2（257人）：青と茶色の目の写真40組を使用し、瞳孔の大きさを20-25%と50-55%に加工して評価。
• 実験3（1,199人）：瞳孔を25%（小）、40%（中）、55%（大）の3段階で比較。
• 実験4（799人）：カラーと白黒の写真で瞳孔の大きさの影響を検証。
• 実験5（307人）：目の明るさと魅力度の関係を詳しく分析。
• 実験6（300人）：目の色の鮮やかさをコントロールした上で検証。

Beauty is in the iris: Constricted pupils (enlarged irises) enhance attractiveness

以上の実験を重ねた結果、何が分かったかというと、

1. 瞳孔が小さいほうが魅力的：全ての実験で一貫して、瞳孔の小さい目のほうが魅力的だと評価された。
2. 性別や目の色は関係なし：この効果は、男女問わず、また青い目でも茶色い目でも同じように確認された。
3. 明るさが重要：瞳孔が小さいと虹彩が多く見え、目全体が明るく見えるため、それが魅力度アップにつながっているらしい。

ってことで、魅力を引き上げたい場合には「瞳孔の大きさ」を意識してみるのもよさげ。これはデートだけでなく、面接やＳＮＳのプロフィール画像等、ハロー効果を狙いたい様々な場面で応用できる話でしょう。実践的なアドバイスとしては、以下のようなポイントを意識してみるといいかもです。

1. 明るい場所を選ぶ：適度な明るさがあると自然と瞳孔が小さくなる。
2. 写真撮影のコツ：柔らかい自然光を使うと、瞳孔が程よく小さくなりやすい。
3. 目の周りを明るく：メイクやライティングで目の周りを明るく見せることで、同様の効果が期待できる。

デート中の自己開示、男女で違う「悪いところ」の見せ方

デートで自分の良いところを見せたいのは誰でも同じでしょう、反対に「悪いところ」はどう開示すべきなんでしょう？仲良くなるために自己開示が大事！とはよく言うけれど、何を開示しようか？ってところですね。

この点、最近の研究では、男女で「打ち明けやすい欠点」が違うらしいって発見が報告されておりました。

この研究では、ポーランドとアメリカの1,017人（男性477人、女性540人、平均年齢28.78歳）を対象に、仮想的なデートゲームを使って実験を実施。参加者は様々な会話の選択肢から、自分の良い面と悪い面をどう開示するか選べるようになっている、ってセッティングになってます。具体的には以下のような項目が用意されていたそう。

【良い特徴の選択肢】

• 容姿の魅力
• 経済力
• 健康状態
• 思いやりの心
• 芸術的な才能

【悪い特徴の選択肢】

• 病原体的な悪いところ（衛生面の問題など）
• 性的な悪いところ（不適切な性的行動など）
• 道徳的な悪いところ（不正直な行動など）

で、この実験の結果、みんなが何をアピールするかチェックしたところ、男女でかなり興味深い違いが見られたらしい。具体的には、

• 女性の傾向：
• • 道徳的な問題（嘘をついた、人を操作した、など）を告白する傾向が強い
  • 芸術的な才能をアピールすることが多い
• 男性の傾向：
• • 衛生面や体調の問題を告白する傾向が強い
  • 思いやりの心をアピールすることが多い

Disgust in the mating context – choosing the best and the least bad self-presentation option in a date simulation game

ちなみに、「経済力」や「容姿の魅力」については、男女で差が見られなかったそうで、この点も面白いっすね。研究チームによると、これは「お金や見た目を直接アピールするのは今どき露骨すぎる」という意識が働いているのかもしれないと指摘しておりました。

また、性的指向による違いも見られまして、非異性愛者の方が道徳的な問題を開示することに慎重な傾向があったそう。これは、社会的なバイアスに直面する可能性が高い立場にある人々が、より慎重に自己イメージを管理しているからかもなーって気がしましたね。

理論的な考察はさておき、この研究から得られる実践的なヒントとしては以下のようなところがあげられるでしょう。

1. 相手が「自分はこの欠点だったら話してもいい」と思う可能性が高い話題をあらかじめ認識しておき、それを「自己開示」の一環として選択したほうがよさ祖
2. じゃないと「自分だったらそんなことは言わないな。。」って引かれてしまう可能性がある
3. 加えて「あなたは？」と逆質問したときにためらってしまうせいで相手の価値観の深いところまで入り込みにくくなる

ってなところで、「適切な自己開示」のご参考にしていただくとよろしいかと。

理想の相手、男女で求めるものが違う？進化心理学から見えてきた真実

「男性は見た目重視、女性は経済力重視」なんて言うけど、これって本当なの？みたいなところを調べた研究がEvolutionary Behavioral Science誌に出ておりました。「モテる男・女の特徴」的な研究は過去にも何度か取り上げてますが、そのアップデート版ですね。

この研究では、19歳から69歳までの288人（女性145人、男性143人、平均年齢46歳）を対象に、理想のパートナー像について詳しく調査。参加者は21の異なる特徴について、0（全く重要でない）から10（極めて重要）までの評価を行ったんですな。

で、さっそくわかったことを列挙してみると、

1. 男性が重視する特徴：
2. • 外見的な魅力
   • 健康状態
   • 性的魅力
2. 女性が重視する特徴：
3. • 知性
   • 精神的な安定性
   • 誠実さ
   • 収入力

ってなことが分かったそうで、明らかに男性が重視するポイントは「子孫を残す」という進化的な目的と、女性が重視するポイントは「家族を養い、守る能力」を示す特徴とリンクしていることがよくわかりますな。

面白いことに、「お金持ち」という項目については、従来の理論に反して男女差が見られなかったそうで、これは現代の社会規範や経済状況の変化を反映しているのかもなーとか感じましたね。

また、性格特性と好みの関係についても調べられていまして、

• 似た者同士の傾向：
• • 誠実な人は誠実なパートナーを好む
  • 好奇心旺盛な人は想像力豊かなパートナーを求める
• 価値観の影響：
• • 宗教心の強い人は同じ信仰を持つパートナーを重視
  • 政治的な信念の強い人は政治的な考えの一致を重視

ってことで、やっぱり「似た者同士」のほうがひかれあうみたい。

ただし、この研究にも限界はありまして、

1. サンプルの偏り：主に西洋の先進国の中年層が対象
2. 優先順位の不明確さ：複数の特徴間でどう折り合いをつけるかまでは分からない
3. 文化的な影響：異なる文化圏では違う結果が出る可能性

ってところは注意すべきでしょう。また、当然個人的な価値観によるばらつきも強く影響してくるところなんでしょうが、大きな方向性として、自身がアピールすべき要素を考えるヒントにはなるのではないかと。

パートナーの性別で変わる仕事時間

もうちょい社会学的なトピックも取り扱ってみましょう。

まずは、American Sociological Reviewに掲載された研究によると、「女性をパートナーに持つ人は、男女問わず仕事時間が長くなる」ってことが報告されておりました。

この研究は、オランダの統計局が1995年から2020年にかけて収集したデータを分析したもので、男女両方のパートナーと1年以上の関係を経験した4,972人（男性2,871人、女性2,101人）を対象にしてます。研究チームは、年金プラン、子育て、税金関係など、様々な公式記録を用いて、それぞれの関係性と労働時間の変化を追跡したんですな。

で、この分析から何が分かったかといえば、

• パートナーが女性の場合：
• • 女性は月平均7時間多く働く
  • 男性は月平均21時間多く働く
• 子育ての影響：
• • 女性は子育て時に労働時間を減らす傾向
  • ただし、パートナーが女性の場合は、減少幅が小さい
  • 男性は子育ての有無で労働時間にあまり変化なし
• カップル間の相関：
• • 長時間働く人は、パートナーも長時間働く傾向
  • ただし、男性が女性パートナーを持つ場合、この相関は弱くなる

Doing Genders: Partner’s Gender and Labor Market Behavior

だったらしい。研究チームによると、この結果は「ジェンダーアイデンティティの生産」という観点から説明できるんじゃないかと指摘してます。つまり、人は自分のジェンダーらしい行動をとるだけでなく、パートナーのジェンダーらしい行動も支援しようとする傾向があるってことなんですな。おもろいな。

まー、この研究にもいくつか限界がありまして、

1. 因果関係は不明：相関関係は分かっても、「なぜそうなるのか」までは特定できていない
2. 対象者の特徴：両性のパートナーを経験した人のみが対象なので、他の性的指向を持つ人々では異なる結果になる可能性がある
3. 文化的な影響：オランダという特定の文化圏のデータなので、他の国では違う傾向が見られるかもしれない

それでも、この研究結果は現代の働き方やパートナーシップについて、いくつかの示唆を与えてくれそうです。例えば、

1. 柔軟な役割分担：性別による固定的な役割分担にとらわれず、カップルの状況に応じた柔軟な働き方を検討する
2. 相互サポート：パートナーのキャリアや生活スタイルを互いに支援し合える関係性を築く
3. 意識的な選択：自分たちの理想的なワークライフバランスについて、オープンに話し合う

まあ、結局のところ「お互いを理解し合い、支え合える関係性」が大事なんでしょうが、こういった研究結果を参考に、自分たちなりの働き方を考えてみるのも良いかもしれませんねー。

「優しい」性差別の落とし穴

「女性は守られるべき」「女性らしさは素晴らしい」―――こんな一見ポジティブにも見える考え方が、実は関係性を損なう可能性があるぞーって研究が出ておりました。Social Psychological and Personality Science誌に掲載されたこちらの研究では、このような「善意の性差別」が、カップルの関係性にどんな影響を与えるのか調べてみたそうです。

この研究では、オーストラリアの18歳から81歳までの女性724人を対象に、男性パートナーとの関係における「善意の性差別」の影響を調査。ここでいう「善意の性差別」には以下の3つのタイプが含まれてます。

1. 保護的な父権主義：
2. • 「女性は守られるべき」という考え方
   • 「女性には保護や指導が必要」という態度
2. 性別による役割分担の賞賛：
3. • 「女性らしい特質（思いやりや純粋さなど）」を理想化
   • 男性の特性を補完するものとして位置づける
3. 異性愛の理想化：
4. • 男女の関係性をロマンチックに捉える
   • 伝統的な恋愛観に基づく役割を重視

で、この調査の結果、かなり興味深い発見がありまして、

• 保護的な父権主義を強く経験する女性は：
• • 精神的なストレスが高い
  • 関係性への満足度が低い
  • パートナーを信頼できないと感じやすい
  • パートナーを「上から目線」と感じやすい
• 性別役割の賞賛を受ける女性は：
• • 精神的なストレスは低い
  • でも関係性への満足度も低い
  • パートナーへの信頼度も低め
• 異性愛の理想化を経験する女性は：
• • パートナーを信頼できると感じやすい
  • 関係性への満足度が高い
  • パートナーを上から目線とは感じにくい

Women’s Experiences of Benevolent Sexism in Intimate Relationships With Men Are Associated With Costs and Benefits for Personal and Relationship Wellbeing

さらに、全体的に以下のような傾向も見られてます。

• 年齢が高いほど精神的ストレスが低い
• 子育て中や長期の関係にある人は満足度が低め
• 教育レベルが高いほどストレスが低い

「女性を大事にしてあげよう」っていう、一般的にイメージされる「性差別」とは異なる形の差別であっても、女性に強いストレスとダメージを与えているってわけですね。

なんで、何でもかんでも優しくしてあげればいい、優先してあげればいいってわけでもなく、

1. 関係性の見直し：
2. • 「保護」と「支配」の境界線を意識する
   • お互いの自律性を尊重する関係を目指す
2. コミュニケーションの工夫：
3. • 「善意」の押し付けになっていないか確認
   • パートナーの本当のニーズを理解する
3. 固定観念からの解放：
4. • 性別役割にとらわれない関係作り
   • 互いの個性を認め合う姿勢

ってあたりは意識すべきでしょう。結局のところ「善意」であっても、それが相手の自律性や成長を妨げていないかは要注意ってことですね。パートナーシップは「対等な関係性」が基本なんだってことを、改めて実感する研究でしたねー。

黒人カップルの関係性から学ぶ、パートナーシップの新発見

最近は国際カップルもよく見かけますが、特有のストレスに直面することも多いでしょう。そんな中で、「カップル間のサポート」がどのように機能しているのか？という興味深い研究結果が発表されておりました。

この研究では、少なくとも一方が黒人である169組のカップルを対象に調査を実施。19歳から65歳（平均28歳）までの幅広い年齢層が参加し、交際期間も1ヶ月から38年と様々。35%は既婚者だったそう。研究チームは、カップル間のサポート方法や、それが関係性の満足度にどう影響するかを詳しく分析したらしい。

その結果わかったことの中で特に面白かったのが、「同人種カップル」と「異人種カップル」で、サポートの仕方に違いが見られたところ。具体的には以下のような特徴が見つかってます。

【サポートの形】

• 同人種カップルに多かった特徴：
• • お互いの経験や背景への深い理解
  • 言葉なしでも通じ合えるコミュニケーション
  • 関係性の喜びや活力を重視
• 異人種カップルに多かった特徴：
• • 人種や文化について積極的な対話
  • パートナーへの理解を深めようとする姿勢
  • 差別に対してパートナーを守る行動

おもしろいことに、「パートナーからのサポートが充実している」と感じている人ほど、関係性の満足度が高くなる傾向が見られ、この効果は同人種・異人種カップルで差がなかったんだそう。

Partner support behaviors and relationship quality in interracial and intraracial Black romantic relationships

一方で、サポートを妨げる要因もいくつか見つかっていまして、

1. 理解不足：特に異人種カップルで、パートナーの経験や苦労を十分理解できていないケースがある
2. 考え方の違い：出来事の解釈や信念の違いが、時にコミュニケーションを難しくする

ってことで、国際カップルであろうとなかろうとこの辺は意識的に対処しておいたほうがよさそうっすね。この研究をベースにした簡易的なチェックリストを作るとすると以下のような感じでしょうか。

1. 理解を深める努力：
2. • パートナーの背景や経験に興味を持つ
   • 固定観念にとらわれず、オープンに学ぶ姿勢を持つ
2. コミュニケーションの工夫：
3. • 難しい話題でも率直に話し合う機会を作る
   • お互いの視点の違いを認め合う
3. 実践的なサポート：
4. • 具体的な行動でパートナーを支える
   • 困難な状況では積極的に味方になる

「ダークな性格」同士が上手くいく

「ダークトライアド」からは距離を置きましょうって話はもはや耳タコでしょうが、最近の研究では、「もしあなた自身がダークトライアドであれば相手にもダークトライアドを選んだほうが恋愛関係がうまくいくかもよ！」みたいな話になっておりました。

念のため、ダークトライアドについて簡単に復習しておきましょう。

• サイコパシー：
• • 衝動的で刺激を求める
  • 共感性が低い
• マキャベリアニズム：
• • 自己中心的
  • 他人を操作する傾向
• ナルシシズム：
• • 自己愛が強い
  • 特権意識が強い

で、ここで紹介する研究では、クロアチアのリエカ大学の研究チームが、205組の異性カップルを対象に調査を実施。年齢は18歳から56歳で、交際期間は1年から22年。約30%のカップルには子供がいたそうです。で、パートナーの性格特性や関係満足度等を分析したところ、以下のようなことが分かったらしい。

1. サイコパシーについて：
2. • 特に男性は、パートナーとの性格の違いが大きいと満足度が下がる
   • 女性のサイコパシー傾向は、男性の満足度を下げやすい
2. マキャベリアニズムについて：
3. • この傾向が強いと、男女ともに関係満足度が下がる
   • パートナーのマキャベリアニズムを高く感じるほど、満足度が下がる
3. ナルシシズムについて：
4. • 性格の違いが大きいほど、双方の満足度が下がる
   • ただし、女性から見た男性のナルシシズムは、ある程度までなら満足度を上げる効果も

特に興味深いのは、女性のダークトライアド特性が、男性のダークトライアド特性よりも関係性に強い影響を与えていたという点。一般的にはこれらの特性は男性でより問題視されることが多いんで、研究チームもこれは予想外の発見だったっぽいですな。

ってことでまとめると、

• 基本的にダークトライアド特性の強い相手は避けたほうが無難
• ただし自分にその傾向がある場合は、似た相手のほうが関係が安定するかも

ってところでしょうか。結局「真逆の人同士」よりも「似た者同士のほうがうまくいく」ってデータがまた一つ増えたなーって感じましたね。

「独身への不安」がデート時の緊張を高める

「一生独身かも」って不安を感じたことがある人も多いのではないでしょうか？Computers in Human Behavior誌に掲載された論文によると、この「独身への不安」が、特にオンラインデートにおける緊張や不安と深く関連しているかもしれないぞーってことを報告しておりました。

この研究は、中国の人気デートアプリ（Momo、Tantan、Soulなど）を利用する505人（19歳から58歳）を対象に実施。参加者の独身への不安、デートアプリの利用動機、利用状況、恋愛における幻滅、デート時の不安などを詳しく調査したんですな。

主な発見として、以下のようなことが分かったそう。

1. 独身への不安とデート時の緊張：
2. • 「自分に合う人がいないかも」と強く感じる人ほど
   • 「異性に注目されると緊張する」傾向が強い
2. デートアプリの利用動機による違い：
3. • 恋愛目的の利用者は、意外にも幻滅を感じにくい
   • 性的な関係を求める人は、交流を多くする傾向
3. 予想外の発見：
4. • 恋愛への動機が強いほど、幻滅は少なくなる
   • その結果、デート時の不安も減少する傾向

特に興味深いのは、研究チームが当初予想していた「オンラインデートは幻滅を増やすのでは？」という仮説が覆されたところ。むしろ、

• ポジティブな影響：
• • 意味のある出会いの機会
  • 自己理解の深まり
  • 現実的な期待値の形成
• ネガティブな影響は予想より少ない：
• • セクハラ的なやり取り
  • 攻撃的な態度
  • ゴースティング（突然の音信不通）

ってのは面白いところでしょうね。まあ、結局のところ「独身への不安」は自然な感情かもしれませんが、その不安に振り回されすぎないことが大事なんでしょうね。オンラインデートも、使い方次第でポジティブな経験になる可能性が高いってことがあらためて分かった研究でございました。

日焼けと恋愛心理の意外な関係？女性の美意識を探る新研究

最後に一つ、面白い研究があったので、こちらを紹介して今回は終わりにします。

こちらはウォルヴァーハンプトン大学の研究で、「健康に悪いって分かっていても日焼けをする人って何考えてんの？」を調べたんだそうな。結論、この行動には「恋愛パートナーとしての自己評価」や「女性同士の競争意識」が関係しているかもしれないぞーってことがわかったらしい。

この研究では、イギリスの女性を対象に2つの調査を実施。1つ目は93人を対象にサンベッドの使用に対する態度を、2つ目は193人を対象に実際の日焼け行動を調査したんですな。

で、この調査から何が分かったかといえば、

1. 自己評価と日焼けの関係：
2. • パートナーとしての自己評価が高い女性ほど
   • サンベッドへの関心が低い傾向
2. 競争意識と日焼けの関係：
3. • 女性同士の競争意識が強いほど
   • 意図的に日光浴をする日数が多い
   • 健康リスクを知りながらも美しさを追求

この結果を言い換えてみると、

• 自己評価の影響：
• • 自分が魅力的だと感じている人は
  • わざわざ日焼けで外見を変える必要性を感じない
• 競争意識の影響：
• • ライバル意識が強いと
  • 健康リスクよりも見た目の向上を重視
  • 美の追求のために積極的な行動をとる

って感じのことが示唆されたわけですね。

研究者が指摘するところによると、これは進化心理学的な観点からも興味深い発見。上述の通り、男性が外見的な魅力を重視する傾向があるため、女性がそれに応じて外見を向上させようとする行動が見られるんじゃないか、と。面白いっすねぇ。

ってことで、「なぜ美を追求するのか？」という動機を理解することで、より健康的な選択ができるようになるかもしれませんな。また、パートナーに日焼けサロン通いをやめてほしい！って思っている殿方としては、相手の魅力をしっかり伝えてあげる、ってのもシンプルですが思っている以上に大事なのかもなーとか思いましたね。ではまたー。